基本情報 | |
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正式名称 | ANA(全日本空輸) All Nippon Airways |
設立 | 1952年 |
加盟アライアンス | スターアライアンス |
ハブ空港 | 東京・羽田空港(HND) 東京・成田空港(NRT) 大阪・伊丹空港(ITM) 大阪・関西空港(KIX) |
我らが日本を代表するエアライン、ANA(全日空)は残念ながらスイスへの直行便はありませんが、ドイツへの豊富な路線網を利用して、スムーズな乗継でスイス各地へ飛ぶことができます。
ANAのヨーロッパ路線では東京/羽田〜フランクフルト線(1日2便)、東京/羽田〜ミュンヘン線(1日1便)、東京/羽田〜ウィーン(1日1便)、東京/成田〜デュッセルドルフ線(1日1便)、東京/成田〜ブリュッセル線(1日1便)の5路線が全てを往復スイス旅行の乗継便として利用可能です。。
ドイツ各地〜スイス間はルフトハンザ航空かSWISSのフライト(LH/LX便名)が利用でき、チューリッヒ、ジュネーブ、バーゼルの3空港との接続が可能です。
ANAの豊富な日本国内線ネットワークを使って、基本的に全国の空港と同日の接続が可能。また、関西にお住まいの方でも伊丹発着(羽田・成田経由)の乗継がスムーズなので、フライトにやや限りのある関空を使うよりも便利なことも。
羽田発が深夜0〜1時台のフランクフルト便とウィーン便を利用すると早朝に到着するので、そのまま乗り継げばスイスには午前中に入ることができます。羽田には22〜23時台に到着すれば問題なく利用できるため、仕事終わりなどの利用に便利です。
SWISS・ルフトハンザ航空・オーストリア航空との組み合わせが可能なので、行きはSWISSの直行便(成田→チューリッヒ)を利用し、帰りはミュンヘン経由でANA利用、ということもできます。こうするとチューリッヒ発は夕方〜夜にすることができるので、帰り直行便(チューリッヒ午前発)よりも同じ日数の旅行でも現地での滞在を長くすることができます。
ANAでスイスへ
ANAでスイスへ行く場合、ドイツのフランクフルト、ミュンヘン、デュッセルドルフ、オーストリアのウィーン、ベルギーのブリュッセルのどれかへ飛び、SWISSやルフトハンザ航空など、スターアライアンス加盟航空会社へ乗り継ぐ、というのが基本となります。
フランクフルト・アム・マイン経由
Via Flughafen Frankfurt am Main
フランクフルト空港(FRA)はドイツ中西部・ヘッセン州にあるドイツ最大の国際空港。
ターミナル1・2があり、ANA、ルフトハンザ航空、SWISSなどスターアライアンス加盟航空会社はターミナル1に発着しています。ターミナル1は内部でA・B・C・Zの4つのコンコースに別れていて、場合によっては乗り継ぎ時の移動がかなり長くなることも。乗継時にはパスポートチェックと荷物検査が行われます。
ミュンヘン経由
Via Flughafen München
ミュンヘン空港(MUC)はドイツ南部・バイエルン州にある国際空港でドイツで2番めに大きな空港です。
ターミナル1・2があり、ANA、ルフトハンザ航空、SWISSなどスターアライアンス加盟航空会社はターミナル2に発着しています。
非常にコンパクトな空港で、最低限乗継に必要な時間はわずか30分に設定されています。乗継時にはパスポートチェックと荷物検査が行われます。
デュッセルドルフ経由
Via Flughafen Düsseldorf
デュッセルドルフ空港(DUS)はドイツ北西部・ノルトライン=ヴェストファーレン州にある国際空港。
フランクフルト、ミュンヘンに次ぐ第3の空港で、日本企業の進出も多いデュッセルドルフはもちろん、ドルトムント、ボーフム、ゲルゼンキルヘンなどルール地方の玄関口です。
ターミナルはA・B・Cの3つにエリア分かれてはいますがすべて繋がっている建物内にあり、ANA・ルフトハンザ航空・SWISSはターミナルAエリアに集約されています。
ウィーン経由
Via Flughafen Wien-Schwechat
ウィーン・シュヴェヒャート空港(VIE)はオーストリアの首都ウィーンの国際空港で、オーストリア航空のハブ空港です。
ANAの東京/羽田〜ウィーン便と、オーストリア航空またはSWISSのウィーン〜スイス各地の便は接続可能。オーストリア航空の東京/成田〜ウィーン便と往復で組み合わせることも可能。
ウィーンからスイスへは陸路で向かうこともできるので、ウィーン、ザルツブルグ、インスブルックなどでの観光をプラスする場合にもオススメ。
ブリュッセル経由
Via Luchthaven Brussel / Aéroport de Bruxelles
ブリュッセル空港(BRU)はベルギー最大の国際空港で、ANAは東京/成田〜ブリュッセル便を運航しています。
一国の首都の空港でありながらコンパクトで使いやすく、ブリュッセル市内からも近いので非常に使い勝手の良い空港のひとつです。
機内サービス
ANAでは欧州線の主力はボーイング777-300ERと、ANAがローンチカスタマーとして世界に先駆けて導入した最新鋭機ボーイング787です。
東京/羽田〜フランクフルト線ではボーイング777-300ER、ミュンヘン、デュッセルドルフ、ウィーン、ブリュッセル線ではボーイング787-9が投入されています。
ファーストクラスはフランクフルト線のみの設定で、それ以外の路線ではビジネスクラスが最上位クラスとなり、プレミアムエコノミーは全路線で設定されています。
ボーイング787は2016年から787-9(787-8の胴長タイプ)が投入されるようになり、機内エンターテイメントシステムやシート構造などさらに快適なものとなりました。
また、787では全機種で客室に加湿器が標準装備されています。従来は金属の腐食や劣化の原因となるため加湿が出来ませんでしたが、787では機体の主な構造材が炭素繊維強化プラスチックになったことにより加湿が可能となり、従来の2〜3倍程度乾燥が緩和されるので、長距離のフライトで乾燥に悩まされていた人にとっては非常に朗報といえます。
ファーストクラス
ANAのファーストクラスは「ANA FIRST SQUARE」の名前の通り、高い壁で仕切られた半個室空間が特徴。当然ながらフルフラットシートで、お休みの際には厳選された枕やブランケットでベッドメイキングが施され、パジャマも用意されています。
食事はANAの誇る「THE CONNOISSEURS(ザ・コノシュアーズ)」によるコースメニューやワインコレクションを楽しむことができ、いつでも注文可能な軽食やデザートも豊富に用意されています。中でも機内で提供される「抹茶」はファーストクラスでしか味わえない一品。
※ファーストクラスは東京/羽田〜フランクフルト線で運用されるボーイング777-300ERのみの設定です。ミュンヘン線・デュッセルドルフ線には設定がありません。
ビジネスクラス
ANAのビジネスクラスは近年標準となりつつある、シートが互い違いに配置することで全席通路側となる「スタッガード配列」を日本で初めて導入し、サービス面も含め世界的にも高い評価得ています。
大型液晶パネル(18インチ)、ノイズキャンセリングヘッドホン、LEDパーソナルライト、機内での仕事や作業に最適な大型テーブルなど、日本を代表するエアラインのビジネスクラスに相応しい装備に加え、シートをフラットにした上に東京西川製の「エアーサイクロン®」をベースに特注されたベッドパッドを敷くと快適なベッドに早変わり。
ファーストクラス同様、「THE CONNOISSEURS(ザ・コノシュアーズ)」による厳選された食事のほか、いつでも注文できる軽食メニューも充実。
また、777-300ERの改修が順次行われ、2020年2月からフランクフルト線に新型ビジネスクラスシート「THE ROOM」を搭載した機材が投入されています。
「THE ROOM」では全席が個室タイプ(ドア付き)となり、横幅がなんと2倍に拡張されより快適になりました。
プレミアムエコノミークラス
羽田・成田発着の全便に搭載されているプレミアムエコノミークラスは、一昔前ならばビジネスクラスのシートでもおかしくないほどの快適さ。その快適さは移動時間の長いヨーロッパ便で特にその威力を発揮します。
シートピッチは38インチ(97センチ)あり、フットレスト・レッグレストも装備。電源とUSBポートも各席にあるので、スマホやPCなどの複数充電・使用が可能。
食事はエコノミークラスと同じですが、そばやうどん、ラーメンなどのプレミアムエコノミーでだけ注文できる軽食メニューがあります。
エコノミークラス
薄型の液晶パネルを導入し、席そのもののスリム化を実現したANAのエコノミークラス。シートピッチは34インチ(一部機材では31インチ)と、比較的広めの占有スペースを確保できます。各席に電源、USBポートを備えています。
日本の航空会社らしいきめ細かいサービスがエコノミークラスでも受けられるのも魅力。機内食も用意されるパンは元々は上級クラスで提供されていた特製のものだったり、厳選された日本酒、かぼすジュース、あられなども用意されています。
クラス別サービス比較
エコノミークラス Economy Class |
プレミアムエコノミー Premium Economy |
ビジネスクラス Business Class |
ファーストクラス First Class |
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コンセント・USBソケット | コンセント(110V)/ USBポート |
コンセント(110V)/ USBポート |
コンセント(110V)/ USBポート |
コンセント(110V)/ USBポート |
個人用シートモニター | オンデマンド方式 |
オンデマンド方式 |
オンデマンド方式 |
オンデマンド方式 |
機内Wi-Fi | 全便・全クラスで利用可能(有料) 777-300ER:「ANA Wi-fi Service」30分・USD4.95〜 787-9:「ANA Wi-Fi Service2」30分・USD6.95〜 詳しくはANA公式サイト「ANA Wi-Fiサービスのご案内 [国際線]」をご覧ください。 |
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受託手荷物・無料許容範囲(日本発着) ※1・2 | 1個あたり23キロ x2 | 1個あたり23キロ x2 | 1個あたり32キロ x2 | 1個あたり32キロ x3 |
機内持ち込み手荷物・許容範囲 | 身の回り品+1個、合計10キロまで 最大寸法 55 x 40 x 23 cm |
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ラウンジ利用 | ※3 | ※4 | ※5 | |
※1:手荷物のサイズは縦+横+高さの和が158cm以内に限られます。 受託手荷物の重量やサイズが規定を超えている場合は超過手荷物として有料で輸送されます。受託手荷物の個数が無料受託手荷物許容量を超えている場合は、各超過受荷物に対して料金が請求されます。32kgを超える荷物はお預けになれません。 ※2:2歳未満の小さいお子様は折りたたみ式のベビーカーをお持ちいただけます。 ※3:プレミアムエコノミー利用の際のラウンジ利用は日本国内(東京/羽田・成田)のみに限られます。ドイツ及びスイスではラウンジ利用はできません。(スターアライアンス・ゴールドメンバー等ステータスホルダーを除く) ※4:【東京/羽田・東京/成田】ANA LOUNGE・【フランクフルト・ミュンヘン】Lufthansa Business Lounge・【それ以外の欧州内】ルフトハンザ航空もしくはスターアライアンス加盟各社ラウンジ ※5:【東京/羽田・東京/成田】ANA SUITE LOUNGE・【フランクフルト・ミュンヘン】Lufthansa Senator Lounge/Business Lounge・【それ以外の欧州内】ルフトハンザ航空もしくはスターアライアンス加盟各社ラウンジ |
機材ギャラリー
ミュンヘン・デュッセルドルフ線などで運用されるANAの最新鋭機ボーイング787-9
ANAの国際線主力機、ボーイング777-300ER