ローザンヌからラヴォー地区のブドウ畑沿いを東へ20キロほど行くと、レマン湖沿いの散歩道が気持ち良いヴヴェイの町。
喜劇王チャーリー・チャップリンが1952年から1977年に没するまで過ごした町でもあり、湖岸には銅像が花壇に囲まれて立っています。また、かのネスレ(Nestlé)の本社もここにあり、1876年に固形のミルコチョコレート、つまり板チョコはこの町で発明されました。
2007年に世界遺産登録された「ラヴォー地区の葡萄畑 Lavaux, vignoble en terrasses」に含まれる各地へも近く、ローザンヌやモントルーへのアクセスも良いので、レマン湖周辺地域の観光の拠点として長めに滞在するのもオススメ。
ヴヴェイの基礎データ | |
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基礎自治体 Gemeinde/Commune/Comune |
ヴヴェイ Vevey |
所属州 Kanton/Canton/Cantone |
ヴォー州 Canton Vaud |
言語 Sprache/Langue/Lingua |
フランス語(スイス・ロマンド) |
郵便番号 Postleitzahl/Code postal/Codice Postale |
1800 |
標高 Höhe/Altitude/Altitudine |
383m |
人口 Einwohner/Population/Abitanti |
19,780人(2016年) |
行政ウェブサイト | www.vevey.ch |
ヴヴェイへのアクセス・交通
ヴヴェイへは列車で入るのが最もスムーズ。
スイス国鉄のヴヴェイ駅はローザンヌ〜モントルー間の幹線上にあり、ユーロシティ(EC)以外の優等列車(IR)もほとんどが停車します。ローザンヌから約15分、モントルーから約5分、ジュネーブから約50分。ベルン、バーゼル、チューリッヒ方面からはローザンヌで乗換。
チャップリンズ・ワールド
Chaplin's World
喜劇王チャーリー・チャップリンは、実質的に故郷アメリカを追放された1952年からヴヴェイの町を見下ろす村(コルズィエ・シュル・ヴヴェイ)に居を構え、1977年に死去するまでこの地で余生を送りました。
湖沿いのプロムナードには彼の銅像があり、観光客が記念撮影する姿が絶えることはありません。
2016年、かつて彼が暮らしていたヴィラ「マノワール・ド・バン Manoir de Ban」が15年もの歳月をかけて計画された博物館「チャップリンズ・ワールド」として一般に公開されるようになりました。4,000平方メートルにも及ぶ展示スペースには、製作・出演した映画の数々の資料はもちろん、チャップリンが住んでいた頃のヴィラを忠実に再現した部屋や、無声映画時代の映画製作に関する展示など、チャップリンのファンのみならず映画ファンにはたまらない博物館となっています。
また、広大な庭のむこうにはかつてチャップリンが愛したレマン湖とアルプスの山々を望むことができます。
10:00〜18:00の開館で、12月25日と1月1日のみ閉館。2017年12月はチャップリン没後40年を記念して12月25日も14:00〜18:00で特別開館の予定。
入場券は大人CHF24.00。
ヴヴェイ駅前からバス212番で、「Chaplin」下車。
nest ネスレ博物館
nest
nest
ネスレ社の創業150周年を記念して2016年に開館した博物館。
かつて、アンリ・ネスレが創業間もないころにオフィス兼工場として利用していた土地・建物に、展示・体験スペースが設けられています。展示は4つのセクションに分けられ、ネスレ創業の第一歩となった粉ミルクの開発を行った実験室を再現した「Foundations」、貴重な製品パッケージや資料がインタラクティブに展示され時系列でネスレの歴史を追う「Zeitgeist」、現代世界の食料にまつわるさまざまな課題を議論することができる「Forum」、VR・ARなど最新技術を駆使して未来の「食」について体験することができる「Visions」、これらを順番に回っていきます。
ここでしか買えないネスレグッズのあるミュージアムショップや、日曜にはサンデーブランチブッフェが開催されるカフェテリアも併設されています。
4月〜10月は10:00〜18:00、11月〜3月は〜17:00の開館で、12月25日と1月1日のみ閉館。入場券は大人CHF18.00(16歳以下の子供同伴の場合はCHF13.50)、サンデーブランチ付き入場券は大人CHF49.00。
アクセスはヴヴェイ駅の北側ホーム(7番線)の出口から徒歩2分。
特別展示などの情報は公式ホームページをご確認ください。