ニヨンはジュネーブから北東方向に25キロにある、レマン湖沿いにある小さな町。
その歴史は古く、かつてこの地を征服したユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)によって紀元前50年〜44年ごろに建設されたとされる古代ローマ帝国の植民市「コロニア・ユリア・エクエストリス Colonia Iulia Equestris」とその中心「ノヴィオドゥヌム Noviodunum」がその起源。1996年には建物の建設現場から当時の広場跡や神殿、円形闘技場跡が発掘されています。
細かな花を散らすような模様が美しい陶器ニヨン焼でもその名を知られる町で、ジュネーブやローザンヌからの日帰りプチ旅行に最適。
ニヨンの基礎データ | |
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基礎自治体 Gemeinde/Commune/Comune |
ニヨン Nyon |
所属州 Kanton/Canton/Cantone |
ヴォー州 Canton Vaud |
言語 Sprache/Langue/Lingua |
フランス語(スイス・ロマンド) |
郵便番号 Postleitzahl/Code postal/Codice Postale |
1260 |
標高 Höhe/Altitude/Altitudine |
400m |
人口 Einwohner/Population/Abitanti |
20,272人(2016年) |
行政ウェブサイト | www.nyon.ch |
ニヨンへのアクセス・交通
ニヨン駅
Gare CFF de Nyon
スイス国鉄ニヨン駅は旧市街中心部の北西にあります。
ジュネーブとローザンヌの間にあるため列車の本数は多く、この区間を走るインターレギオ(IR)やローカル列車のRE、Rが停車します。
また、旧市街を抜けたレマン湖側には船着き場もあり、ここからはジュネーブ、ローザンヌだけでなく、対岸のフランス領イヴォワール(Yvoire)への船も出ています。
ニヨンの主な見どころ
小さな町で迷うような心配もまず無いので、歩きで散策するのがオススメ。
ニヨン城
Château de Nyon
レマン湖を望む丘の上に建つ真っ白なお城で、ニヨンのシンボル的存在。
かつてこの地を治めていた近隣の町プランジャン(Prangins)が初代の城を建て、さらにサヴォイア家の支配下に入った13世紀後半頃以降に建て直されたと言われています。現在の姿になったのは16世紀のベルン州支配時代で、その後も幾度か改築・修復が行われています。
2006年には7年間の大規模修復を終えて再オープンし、内部は18〜19世紀の貴重なニヨン焼コレクションを収蔵する博物館になっています。
開館時間は4月〜10月は10:00〜17:00、11月〜3月は14:00〜17:00で、月曜と祝日は休館 。入場料は大人CHF8.00、16歳以下は無料。
ローマ博物館
Musée Romain
カエサルが築いたノヴィオドゥヌム時代から2000年の時を経て発掘された遺物を中心に展示する博物館。
特にバジリカ(聖堂)の発掘現場は必見です。
開館時間は4月〜10月は10:00〜17:00、11月〜3月は14:00〜17:00で、月曜と祝日は休館 。入場料は大人CHF8.00、16歳以下は無料。