ゴッタルド・パノラマエクスプレス(Gotthard Panorama Express)って?
ゴッタルド・パノラマエクスプレスはルツェルンからルガノまでの南北を結ぶ観光ルートをかつて「ウィリアムテル急行 William Tell Express」として運行されていたもので、2017年のゴッタルドベーストンネル全面開通に合わせて生まれ変わったもの。
氷河急行やベルニナ急行のように直通の一本の列車ではなく、ルツェルン〜ルガノ・ロカルノ間を列車と船で乗り継いで移動する形態になっています。
スイスの歴史に触れる旅、ゴッタルドパノラマエクスプレスのルート
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ルツェルンからはまず船でゆっくりスタートします。
駅前の船着き場(Bahnhofquai)から出発し、フィーアヴァルトシュテッテ湖(=ルツェルン湖)を横切ってウーリ州フリューレン(Flüelen)へ。
途中左手に1291年にスイス建国の誓いがたてられたリュトリの丘を望むことができます。
フリューレンまでは約2時間40分、景色を楽しみながら船のレストランでランチをとることも可能。
フリューレンに着くと、今度はスイス国鉄の専用車両に乗り換えます。1等はパノラマ車両ですが、2等は通常車両になってしまうのでここは差額を払っても1等にするのがオススメ。
フリューレンを出ると一路南下し、ゴッタルド峠へと入っていきます。
2017年にゴッタルド・ベーストンネルが開通したことにより、チューリッヒなどからルガノやイタリアへ向かう列車はこれを通るようになりましたが、ゴッタルド・パノラマエクスプレスでは1882年に開通した歴史ある峠越えルートを通って南へ向かいます。
ゲッシェネンまでは高度をひたすら稼ぐために線路がループしながら徐々に上がって行くのがわかりますが、特にヴァッセン(Wassen)の周辺では町を囲むように3回もループします。
ゲッシェネンまで上がるとトンネルに入り、抜けた先はもうティチーノ州。建物や木の種類など、ドイツ語圏とはどこか雰囲気が変わるのが分かるはずです。
湖を見下ろす丘の上にあるルガノ駅に着くとこの旅もおしまい。スイスであることを忘れてしまいそうな南国のような空気が楽しめるルガノでの滞在もオススメです。
ゴッタルド・パノラマエクスプレス 運行時刻表(2020年)
ルツェルン → ルガノ(南行き)
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ルツェルン(港)発 LUZERN Bahnhofquai Dep |
11:12 |
フリューレン(港)着 FLÜELEN Arr |
13:55 |
フリューレン(駅)発 FLÜELEN Dep |
14:10 |
ゲッシェネン GÖSCHENEN Arr |
14:45 |
ベリンツォーナ着 BELLINZONA Arr |
16:03 |
ルガノ着 LUGANO Arr |
16:38 |
※1:2020年4月18日から10月18日の間の火曜〜日曜と祝日に運行 ルツェルンの船着き場はルツェルン駅正面広場にある「ルツェルン・バーンホフケー LUZERN BAHNHOFQUAI」です。 |
ルガノ → ルツェルン(北行き)
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ルガノ発 Lugano Dep |
9:22 |
ベリンツォーナ発 BELLIZONA Dep |
9:54 |
アイロロ発 AIROLO Dep |
10:49 |
ゲッシェネン発 GÖSCHENEN Dep |
11:10 |
フリューレン(駅)着 FLÜELEN Arr |
11:47 |
フリューレン(港)発 FLÜELEN Dep |
12:00 |
ルツェルン(港)着 LUZERN Bahnhofquai Arr |
14:47 |
※1:2020年4月18日から10月18日の間の火曜〜日曜と祝日に運行 ルツェルンの船着き場はルツェルン駅正面広場にある「ルツェルン・バーンホフケー LUZERN BAHNHOFQUAI」です。 |
ゴッタルド・パノラマエクスプレス 座席指定料金
ゴッタルド・パノラマエクスプレス通常座席指定
- 有効な乗車券またはパスが別途必要です
- 1等・2等のいずれかをお選びいただけます
- 座席のポジション・属性のリクエスト可能
- 列車区間は座席指定が必要(フリューレン〜ルガノ間)です。座席指定無しでの乗車は出来ません。
- 座席指定料金は乗車区間の長さに関係なく一律となります。
- 乗車日に有効なスイストラベルパスまたはトラベルパスフレックスがあれば座席指定料金のみで利用可能です。
- スイスファミリーカードをご利用の15歳以下のお子様も座席指定は必要です。
- 座席指定は乗車日90日前から可能です。乗車日が7月〜9月にあたる場合は特にお早めにお申込みください。